理数系の漢詩覚え書き

漢詩の入り口は詩語のパズルとして考えて、詩語のデータを探してた所、データを提供していただけたので作成してみました。Excel 漢詩学習帳
とりあえずパズルをするにあたり自分で気がついたことを覚え書きしてます
素晴らしい漢詩を作ろうでは無い なんとなく漢詩みたいな物を組み立てることから始めてみよう というなるべく低い敷居を作ることに専念です。
独学なので間違いが多々有ると思いますのでご指摘していただけるとありがたい
カテゴリ実践を選ぶとExcel漢詩学習帳の使い方が順番に表示されます

韻についての場所の覚え書き

詩というものには必ず韻というものが踏んである

山川草木轉荒涼 さんせんそうもく うたたこうりょう
十里風腥新戰場 じゅうり かぜなまくざし しんせんじょう
征馬不前人不語 せいばすすまず ひとかたらず
金州城外立斜陽 きんしゅう じょうがい しゃようにたつ

7文字目を並べてみる
音で読むと
1涼 リョウ
2場 ジョウ
3語 ゴ
4陽 ヨウ

と1,2,4は同じ響き
3は響きが違う
1,2,4を同じ尾韻にする

訓読しないといけない所でも
韻は音で読まなければ分からない

だがしかし

音だけで区別しても同じ韻か分からないので

字書を引くべし

字書を引くと

1涼 リョウ [。陽]
2場 ヂョウ [。陽]
4陽 ヨウ  [。陽]
(実際の 。陽は □に囲まれてます)

同じ音でも

両 リョウ [”養]
丈 ヂョウ [”養]
養 ヨウ  [”養]
(” は ○の代用)

諒 リョウ [漾”]
丈 ヂョウ [漾”]
漾  ヨウ    [漾”]
(” は ○の代用) 

となり 
字書のマスの中に書いてある文字が同じなら韻が合う
マスの中に書いてある韻の数は106有ります


こんな感じで書いてある

つまり
韻は同じ音のグループではあるけど
106もの数があり
同じ音でも違う韻のグループの物もあるので
字書を引いてマスの中の文字が同じ物を選ぶべし

と言う意味なのかな
マスの中の四隅の○の意味は次回の平仄で説明してます。
 

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Excelを使う上で検索できるのは
かなりの時間短縮になります
3文字なら DEF列を選んで
検索したい文字を入れて
検索すると
選んだ列の中から検索してくれます。
02


08
 
2文字の時も同じで 使いたい文字を使った詩語に飛んでくれるので
便利です

とはいえ なかなか目的の意味の詩語があることが少ないですね。 

3,規則について書いてあります

この規則長文で読んでいくと

文字数の部

韻の部

平仄の部

に別れているので3つに別けて覚え書きして行きます。

例の漢詩

金州城  <乃木 希典> きんしゅうじょう  <のぎ まれすけ>

山川草木轉荒涼 さんせんそうもく うたたこうりょう
十里風腥新戰場 じゅうり かぜなまくざし しんせんじょう
征馬不前人不語 せいばすすまず ひとかたらず
金州城外立斜陽 きんしゅう じょうがい しゃようにたつ

七言は
2字+2字+3字 
の法則である

読み方も2字+2字+3字で区切って読む
十里風腥新戰場 じゅうり かぜなまくざし しんせんじょう


これが区切らず

十里風腥新戰場 じゅうりのかぜは なまぐざくしんなり せんじょうに
と読んだりすると大恥をかく事になる

でも 絶対的なものではなくわざと崩すこともあるが
それは大家のやることだ。

とはいえ 金州+城外が金州城外となりように
2文字+2文字が4文字の意味をなす場合
7文字を4文字+3文字と考えるのは
極ありふれた変化の一例である。


各句の下3文字は
2字+1字 又は 1字+2字
転荒涼は
転(副詞)+ 荒涼(述詞)

新戦場は
新(形容詞) + 戦場(熟語)

のように成り立っている

3字+2字+2字 
のような漢詩は恥をかくので決して作らないこと

と言う感じ

で この説明を読んで気がついたことが

漢詩の読み方

2字+2字 の間に
「の」 とか 「と」 とか意味としては入っても
読む時は 読まなくても意味が通じるときは
それは読まない方が良いらしいということが

例題の説明で感じました。
ので 過去の記事も書き直しました。
 



 

2,詩はだれにでもできるのか
2章目はこれを6行で完結
そりゃそうだ
しかし始めにこの章がある意味はでかいなぁ

詩はだれにでもできるのか

文字を知らぬ幼児以外は誰でもできる

ただし根気と情熱を持って続けていかないと 大成はしない

とはいえ この後を読み詩語表を使えば
七言絶句くらいは簡単に作れます。

 
こっちも6行かかったか(笑)

詩語表と法則さえ分かれば漢詩は簡単に作れる
ただし 本当に良い漢詩が作れるようになるには
根気と情熱を持って続けていく必要がある

って感じか

しかし 詩で大成ってどんななんだろ?
 


というわけでここまで書いて
自分のことを少し

システムエンジニアを目指し
大学の電気工学科でプログラムをかじってから
なぜか遠い世襲の流れで禅宗坊主になってしまった。 

先々代は趣味が漢詩、先代は短歌、自分は川柳と軽く
DNAは継いではいたのですが

2016年春 50歳にして祖父の書いた漢詩の意味でも探るかなぁ

と漢詩についてネットで検索
七言絶句の作り方 - 漢詩作法入門講座
読み進むと
ん? これってパズル? 詩語表が電子化されてれば
漢詩作成がPCでできるよなぁ

で、データーベースを探してみました。

なんと 長年かけて作成してデータベース化してしかも
希望者には配布してくださる方が。。。
 菅原 武 師

もちろん著書の漢詩詩語辞典も購入しました。
頂いたデータベースはExcel、自分の得意分野だったのです
それから 延々と詩語をコピー&ペーストして、平仄を分類

Excelで順番に選ぶだけでとりあえず漢詩らしき物ができる
物を作りました。それで約1年自分で漢詩を組み立てて
 菅原 武 師からもExcel漢詩学習帳の公表を許可していただき

今回諸々作り直したのを機に 後の自分のために覚え書きとして
ブログを立ち上げました。自分が漢詩を続けられたのも
先人達のネットでの情報のおかげです。


禅宗坊主は実は漢詩がついて回りますが
難しいからと敬遠する方が多い
実は自分も未だに敬遠する側の人間です。

でも
始めてみれば難しいことはない
それこそだれでも作れるのだよと
いう事は理解でき
そして、必要な人は大御所に直してもらう前に
自分で骨組みだけは作って持っていってもらいたいなぁと思いました。

そして あえていろんな法則にしばられない
最低限の情報で作ってきたのをそろそろ
漢詩らしきものから漢詩作りに移行するために

日本一分かりやすい漢詩入門書を購入して
それを上っ面だけ読んでしまわぬよう

自分のために覚え書きを開始しました。

まぁ 自分のための覚え書きですが

もし このブログを見て漢詩作りを始めてくださる方があれば

幸せです。

間違えやアドバイスがあればどんどん教えてください。

 とはいえ先々代の漢詩はまだまだ難しすぎて解析は
ずいぶん先になりそうです。 

最初のお題は 詩とは 
そもそも詩となんだろうと書かれてます
13行 350文字程度の短い文章で 詩とは何かを書いてます。
さすが、過去一番分かりやすい漢詩の本と言われるだけはある。
すでにこれ以上簡単に書くことは容易ではない位簡単にしかも
緒言でもご自身で語ってるように書いて有る
とあるように

語り口調で書かれております。

と言うわけで箇条書き

詩とは

詩は志なりと昔から言われてる
志とは自分の志すものという意味ではなく
感情の動くところ をさす

詩は心声なりともいう
心声も感情の動くところをいう

とはいえそれが詩の全てではない

どんなに長く詩を作ってる人の詩を見ても
詩とは何かを理解してるとは思えない詩も有るが

人によってははじめから良い詩を作れる人もいるので

簡単には説明できない、これからこれを読み進む者たちは
いつも自分に反省して、先人や他人の作品を理解する必要がある

と言う感じで書いてあり

つまり
詩とは何か 心が動く所ではあるが
それは詩の一部の意味でしかないので
後は自分で作った作品を反省しながらいろいろな作品を読み
詩とは何かを理解していってね。

と言うことなのかな?

ここで原文には 作品を見て 领悟するように  
という文章があるのだが 领悟ってなんぞや
と調べてみると中国語で理解するとか悟るとかの意味があるらしい

中国語。。。もしかしてこれも詩語なんだろね

その時代には普通に使われていたのかもしれないけど

先生 始まって数行で普段使いに詩語混じりです。。。

もしかしたら自分のように领悟を調べる人間が
出ることが計算されてたりして

恐るべし。。。   です。
 

まだ目次までもたどり着いてないわけですが

目次の前の 緒言

一つ  云々・・・・・

という書き方で 12項目 この本を書くに当たっての動機と
また書いていくに当たっての事が書いてありました

簡単にしちゃうと

漢詩の学習帳書が現代(昭和38年頃)に置いて絶版などによりほぼ無くなってきてる
漢詩仲間がおまえが書けというので作りました。

漢詩の作り方の講義は話せば30分程度の事なんだけど、
それを面と向かって話してるつもりで書きました 

この本の内容は自分が中学4年?より始めた漢詩人生30有余年の集大成というには
貧弱ではあるが
それでも自分が教えた中には小学校しか卒業してない物でも漢詩を作っています。


書いて行くに辺り、諸先輩方、同胞、弟子達、詩語表を代々保存してくれた
呉三津田高校 中国詩研究会の会員達ありがとう

この本で漢詩がまた普及してくれたら良いなぁ

そんな感じに読んでいきました。まぁもっとてんこ盛りなんですが
文章もかなり軟らかいとは思うのですがそれでも昭和38年でした。

個人的には詩語表を呉三津田高校 中国詩研究会は保存だけでなく加筆訂正なんかも
繰り返してたのでは無いかなぁと想像を膨らませてます。



 つーか そんな感じで無責任に書き続けて良いのか > 俺

だれでもできる漢詩の作り方
序を読んだ 
昭和38年に高橋宗雄という著者の漢詩の親友という人物が 
いわゆる本と著者の紹介を書いている

今まで漢詩の本はいくつかあったが 詩語が載ってる本と言うことで
画期的な漢詩の本が出た。

著者の 太刀掛 重男氏は漢詩の機関誌に23歳にして紹介される位若い頃から
漢詩の頭角を現し、その漢詩は老人の物ではないかと言うくらいの完成度であった。

それから30年余り彼とは友人関係で有り今回の出版に対して多いに敬意を表したい

云々

まぁそんな感じに読みましたとさ

実にこの本、全156ページのうち漢詩講義は32ページまで

しかも いわゆる目次などもページのうちなので
始まりは11ページから

というわけで作り方の説明は21ページ程度などである

少し我慢すれば退屈でも読めるかなぁ(笑)という数

まぁそれほど難しくはないのだよと言う事なのかなぁ
というわけで読み続けながら覚え書き


出来たら良いなぁ
 

今更ながら

日本で一番分かりやすい漢詩解説書
だれでもできる漢詩の作り方 今更入手です
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在庫もある本屋さんからネットで購入

まぁ今後は読んでみて、それから学んだことでも
自分の言葉で書いていけたらなぁと思います

まぁ 自分が理解するための自分語での解釈
自己満足覚え書きです

詩語表とか転載する気は無いので
だれ漢記事は 

だれでもできる漢詩の作り方
の本を持っている人が読んで

笑いの元にでもなれば良いな位の
文章力です。
 
もし読んで興味が出たら是非
だれでもできる漢詩の作り方
を入手できるうちに手に入れて置いたほうが良いかも 

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