理数系の漢詩覚え書き

漢詩の入り口は詩語のパズルとして考えて、詩語のデータを探してた所、データを提供していただけたので作成してみました。Excel 漢詩学習帳
とりあえずパズルをするにあたり自分で気がついたことを覚え書きしてます
素晴らしい漢詩を作ろうでは無い なんとなく漢詩みたいな物を組み立てることから始めてみよう というなるべく低い敷居を作ることに専念です。
独学なので間違いが多々有ると思いますのでご指摘していただけるとありがたい
カテゴリ実践を選ぶとExcel漢詩学習帳の使い方が順番に表示されます

承句の前に起句を完成させます
漢詩の入り口を作りましょう

起句2を作る−> をクリック

さて 今日は何をしようかな

という意味から始めようかなと思って

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月・日ボタンを押して見たら
有りました そのまんま 今日

今日を選択

 起句1を作る ー> をクリック

うーーん 起句2と起句3で今日は何しようか?
と意味が出来てるので
起句1はちょっと悩む

困った時は 助詞を見てみる
助詞ボタンをクリック

あった!!
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若為 いかん 意味的にはいろいろあるが
今回はどのようにしてと言う意味で使おう

どのようにして今日は楽しもうかな

と言う意味で

 若為 今日 楽何如
いかんか こんにち たのしみいかん

何如も助詞なので助詞ばかり いかん ばかりで
そもそも助詞始まりで大丈夫なんだろうか?
と説明書きながら思ったが

まぁ今回は作例としてなので進みます(笑)

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転句が出来たら

起句3を作る −>をクリック

結句3で選んだ詩語の韻のグループから探します
結句3は 上平声魚韻
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上平声魚韻ボタンをクリックすると上平声魚韻のグループ辺りに飛びます

結句3で使った一行書の「書」の文字はもう使えませんので最後の文字が
「書」以外の詩語から選びます

起句なのでまぁ序章と言うことで
漢詩は始めたばかりの趣味だから楽しく作っていきたいなぁ
と言う意味もあって
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楽何如 たのしみいかん
を選択

もう使う韻は決まってるのである程度無理矢理感が有っても
気にしないでとりあえずは形にしてからもう一度悩むと言う事で進める

承句3を作る −> をクリック

上平声魚韻ボタンをクリックすると上平声魚韻のグループ辺りに飛びます

今回は平声魚韻のグループから 一番下の文字が「書」と「如」
以外の物から選びます。

後は話の流れ的にどんな詩句が良いかなぁと探していきましょう

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楽しい事を考えてるけど
庭の草取りなど余りしてないなぁ

そのまま詩語がありましたので

草不徐 くさのぞかず

を選択

これで大体の流れが出来てきました

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どうしても良い感じの詩語が見つからない時

助詞ボタンで助詞を読んでみましょう
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この中でなんとなくでもそこの2文字に入りそうな物を選ぶと

他の語が強調されたり否定されたりと動きが出てきます

自分的には自問自答的に使うのが好きですね


何在 いずくにかある

とか

従此 かくのごとく

とか
使い勝手が良いです。

自分の場合 迷ったらとりあえず助詞を見てみます。
 

初心者が漢詩を作る順番
結句3 結句2 結句1
転句3 転句2 転句1
起句3 承句3 起句2
起句1 承句2 承句1

の順が良いと言われてます

転句の後 起句3それから承句3を作るのはなぜなんだろ

 漢詩作法入門講座 では 起承句は転結へのうたい起こしになる部分
と説明されてます。

結句は転句により起句承句の動きに変化をつけますが

承句は起句の続きでいわゆるまだ前置きの部分?
起句を決めてから作った方が
流れが分かりやすいと言うことなんでしょうかね

起句3の後に承句3を決めるのは
僕的にはさっさと韻の部分は決めておけという考えです

結句で使った韻のグループから韻の詩語を選んでから上の部分を決めた方が
上4文字を先に作って
3文字の動きの部分が上の部分に左右されしかも韻まで考えるよりは楽だからかな 

と言うわけで 初心者にお勧めの順番と言われてる最大の理由は

それが一番楽な順番 と言う事なんだと 自分は解釈してます。

その順番にとりあえず作ってみて 最終的に直していけば良いんじゃないかな。 

結句を作ったら転句を作っていきます

転句3を作る−> をクリック

4コママンガの転とかだと
オチにつづく動きのある部分で

やはりなんか動きを出さないといけないのか?
とか考えてしまいますが

詩語には転句に特化した転句用の3文字の詩語があります 
これを転句3(567の3文字) に当てはめれば

それはもう転句なのです。
じぶんはそう考えました。

と言うわけで
結句 
12 34 567
詩成 筆進 一行書
しなり ふですすむ いちぎょうのしょ

につづく転句を考えてみましょう

今回の学習帳はリニューアルして
○○●の転句は削除しましたので
基本どの句を使っても大丈夫だと思います
(作る時の転記間違えもあるので必ず作成後平仄は確認してください)

なぜ 詩を作ってそれを書いてる暇が有ったかというと
雨が降っていたから

と言う事で

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連雨足 あまあしれんなり

を選択 使用した句での使い方はちょっと違うが
まぁ雨がずっと降ってるって感じにも使えるかな?
ということで選択

転句2を作る−>をクリック

さて雨が降っている今日はどんな日か
実際この句を作った日はパズルを始めたばかりの
平成28年3月14日  春なので 春ボタンを押してみる

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春関係の詩語の付近に飛ぶので見てみると
春寒がずらっと並んでるそれだけ例題も多く
よく使われてる定番なのかな

と言うわけで 春寒を選択

春寒連雨足 となる

さて 転句1を作る−> をクリック

 春に雨が降ってるのはどこ?

ここはどこなので有る
たとえ本当はアパートの一部屋でも
ちょっとした風情のあるところにしてみたい

さて風情のあるところはっと

 雨の降ってるところは外だしと探してみると
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その・にわ の所に 深院を見つける 
意味は奥の中庭
いいんじゃない

と言うわけで 深院を選択  

12 34 567
深院 春寒 連雨足
しんいん はるさむし あまあしれんなり

転句が出来ました
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初心者の漢詩は結句の最後の3文字から作っていくと

説明があります。

なぜだろう? 
きっと探せば理由は何かの本に書いてあると思いますが

自分なりの解釈

 結句の最後が今の気持ちに一番近いからでは無いかと

いろいろあったが楽しかった
という気分が今なら
先ずは結果の楽しい気分を作ってから
いろいろあった事を思い出しながら逆に書いていく

そうなのかなぁ って感じました

だから 心が動いて 何か漢詩にしてみようと思った時
その時の気持ちを結句で表してから前を考えましょう

韻も余り気にせず結句3を一番気持ちに近いところから見つけて

その詩語の韻で踏む韻を決めます。

4コマ漫画で言うところの落ちの部分から書いてくのも
また楽しです。 

 

今回のお題は
詩を作って書いてるよ

というお題(笑)

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オレンジ色の漢詩作成開始をクリック

先ずは韻とかは気にせず都合の良い詩語を探す

今回選んだのは
上平声魚韻の 一行書 

まぁ漢詩だから一行じゃないだろと言うこともあるけど
一行書を複数書けば漢詩だし
とりあえず書だから良いか位のいい加減さでも充分

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一行書の列の赤いリストボックスをXを0に 結句3はそれで選ばれました

結句2を作る−> をクリックすると

結句2を選ぶ画面になります

リストの上の方には グループ分けされたボタンが配置してます



まぁ一行書に関係ある詩語と言うことで
文具のボタンをクリックすると 文具関係の詩語の行に飛びます
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今回は 進筆を選択  

進筆一行書  なんかそれっぽい

結句1を作る −> をクリックして結句1を選びましょう

 さて 一行の書を書いてるのだが
なんの書を書いてるのか?

まぁ作った漢詩を書いてる
と言うわけで 詩のボタンで詩の詩語に飛んでみる
詩が出来たと言う意味の
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詩成 を選ぶ

結句
12 34 567
詩成 進筆 一行書
しなり ふですすむ いちぎょうのしょ


おおっ なんか漢詩っぽい

と言うわけで結句が完成です




 

Excel漢詩学習帳

より ダウンしたkanshi.zipを解凍してでてきた
漢詩学習帳はMACで作成されたエクセルテンプレートになってます。

開くとブック1として新しい学習帳が開きます。

諸々の説明の書いてあるreadmeを読んでもらって開始です
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お題というか 漢詩に表したいなと思ったことを お題として考えましょう
心が動いたから、詩に残したいと思うのだし


庭の鳥の声が綺麗だったでもいい

景色でも感情でも、とりあえず
何に対して漢詩を作るのか考えましょう。

禅宗などは式があるとことごとく漢詩を作らないといけなかったりで
必要に迫られて作る事もあるらしい
そういう時も今の自分や外の景色を見てまずはお題を考えましょう

記事を書いていて諸々の間違えに気づき(笑)


Excel漢詩学習帳を治しました。
とくに転句3の○○●は正格には必要ないので削除しました。

最初はその辺も関係なく組み立ててと思ってたのだが
さすがにそれはやりすぎかなぁと考え直しました。

 それに伴い 詩語表も転句は正格用と偏格用にシートを別けてあります。

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