韻についての場所の覚え書き

詩というものには必ず韻というものが踏んである

山川草木轉荒涼 さんせんそうもく うたたこうりょう
十里風腥新戰場 じゅうり かぜなまくざし しんせんじょう
征馬不前人不語 せいばすすまず ひとかたらず
金州城外立斜陽 きんしゅう じょうがい しゃようにたつ

7文字目を並べてみる
音で読むと
1涼 リョウ
2場 ジョウ
3語 ゴ
4陽 ヨウ

と1,2,4は同じ響き
3は響きが違う
1,2,4を同じ尾韻にする

訓読しないといけない所でも
韻は音で読まなければ分からない

だがしかし

音だけで区別しても同じ韻か分からないので

字書を引くべし

字書を引くと

1涼 リョウ [。陽]
2場 ヂョウ [。陽]
4陽 ヨウ  [。陽]
(実際の 。陽は □に囲まれてます)

同じ音でも

両 リョウ [”養]
丈 ヂョウ [”養]
養 ヨウ  [”養]
(” は ○の代用)

諒 リョウ [漾”]
丈 ヂョウ [漾”]
漾  ヨウ    [漾”]
(” は ○の代用) 

となり 
字書のマスの中に書いてある文字が同じなら韻が合う
マスの中に書いてある韻の数は106有ります


こんな感じで書いてある

つまり
韻は同じ音のグループではあるけど
106もの数があり
同じ音でも違う韻のグループの物もあるので
字書を引いてマスの中の文字が同じ物を選ぶべし

と言う意味なのかな
マスの中の四隅の○の意味は次回の平仄で説明してます。