七言絶句の平仄式は二通り
七言絶句平起式
(起) ○○●●●○○
(承) ●●○○●●○
(転) ●●○○○●●
(結) ○○●●●○○
七言絶句仄起式
(起) ●●○○●●○
(承) ○○●●●○○
(転) ○○●●○○●
(結) ●●○○●●○
起承転結がおのおのが
起句
承句
転句
結句
と言う意味
式で見ると
起句 = 結句 (同じ)
起句 ⇔ 転句 (反対)
平起式と仄起式では
起句と転句の入れ替えと言うことが分かる
この公式は記憶してく事
○○●●●○○
七言絶句平起式
(起) ○○●●●○○
(承) ●●○○●●○
(転) ●●○○○●●
(結) ○○●●●○○
七言絶句仄起式
(起) ●●○○●●○
(承) ○○●●●○○
(転) ○○●●○○●
(結) ●●○○●●○
起承転結がおのおのが
起句
承句
転句
結句
と言う意味
式で見ると
起句 = 結句 (同じ)
起句 ⇔ 転句 (反対)
平起式と仄起式では
起句と転句の入れ替えと言うことが分かる
この公式は記憶してく事
○○●●●○○
山川草木轉荒涼 。陽
●●○○○●○
●●○○○●○
十里風腥新戰場 。陽
○●●○○●●
○●●○○●●
征馬不前人不語
○○○●●○○
○○○●●○○
金州城外立斜陽 。陽
となっていて
新○、 征○、不○、城○ の四カ所は平起式の公式にあってはいないが
これでいいのだ
それは
一三五不論、二四不同 。二六対 という大原則があるから
しかし 「下三連は除く」という原則もあるので
新戰場 ○●○
新○は5文字目だから一三五不論でも良く
○●○だから問題は無が
轉荒涼 ●○○
を
渾荒涼 ○○○ すべて荒涼
にしたら 下三連になるのでダメ
弧平という原則
七言絶句の4文字目と五言絶句の2字目 が
平で仄に挟まれてはいけない
1234567
●●●○●●○
十里血腥劇戰場
と変えると4文字目が弧平となって許されない
因みに
血・ケツ
劇・ゲキ
は3−(3)に書いたように
フクツキのツやキが有るから入声で仄だと分かる
でその辺を考慮して平仄どちらでも良い所を△にして書き換えてみよう
弧平を考慮する所は▲とする
(白黒丸がないのでだれ漢だけの特別表記です)
七言絶句平起式
(起) △○△●●○○
(承) △●△○▲●○
となっていて
新○、 征○、不○、城○ の四カ所は平起式の公式にあってはいないが
これでいいのだ
それは
一三五不論、二四不同 。二六対 という大原則があるから
しかし 「下三連は除く」という原則もあるので
新戰場 ○●○
新○は5文字目だから一三五不論でも良く
○●○だから問題は無が
轉荒涼 ●○○
を
渾荒涼 ○○○ すべて荒涼
にしたら 下三連になるのでダメ
弧平という原則
七言絶句の4文字目と五言絶句の2字目 が
平で仄に挟まれてはいけない
1234567
●●●○●●○
十里血腥劇戰場
と変えると4文字目が弧平となって許されない
因みに
血・ケツ
劇・ゲキ
は3−(3)に書いたように
フクツキのツやキが有るから入声で仄だと分かる
でその辺を考慮して平仄どちらでも良い所を△にして書き換えてみよう
弧平を考慮する所は▲とする
(白黒丸がないのでだれ漢だけの特別表記です)
七言絶句平起式
(起) △○△●●○○
(承) △●△○▲●○
(転) △●△○○●● 又は △●△○●○●
(結) △○△●●○○
七言絶句仄起式
(起) △●△○▲●○
(承) △○△●●○○
(転) △○△●▲○●
(結) △●△○▲●○
拗体の中にも七言絶句が有り
平起と仄起の起承転結の転結が入れ替わったものも許される
拗体 七言絶句平起式
七言絶句仄起式
(起) △●△○▲●○
(承) △○△●●○○
(転) △○△●▲○●
(結) △●△○▲●○
拗体の中にも七言絶句が有り
平起と仄起の起承転結の転結が入れ替わったものも許される
拗体 七言絶句平起式
(起) △○●△●○○
(承) △●△○△●○
(承) △●△○△●○
(転) △○△●△○●
(結) △●△○△●○
拗体七言絶句仄起式
(起) △●△○△●○
(承) △○△●●○○
○●○○●●○
拗体七言絶句仄起式
(起) △●△○△●○
(承) △○△●●○○
(転) △●△○○●● 又は △●△○●○●
(結) △○△●●○○
例として
「舟發大垣赴桑名」 頼 山陽 例として
○●○○●●○
蘇水遙遙入海流
●○●●●○○
櫓声雁語帯郷愁
●●○○○●●
●○●●●○○
櫓声雁語帯郷愁
●●○○○●●
獨在天涯年欲暮
●○○●●○○
●○○●●○○
一篷風雪下濃州
と 仄起式の起承に平起式の転結を続けている
拗体の一炷とも言うが不粘各(ふねんかく)ともいう
五言絶句の公式
七言絶句の1文字目2文字目を除いて
第一句を「踏み落とし」にしたもの
七言絶句でも第一句の起句を踏み落としと言い
仄にして5字目を平にできる。
特に起床を対句にした時は七言絶句でも踏み落としたほうが良い
と 仄起式の起承に平起式の転結を続けている
拗体の一炷とも言うが不粘各(ふねんかく)ともいう
五言絶句の公式
七言絶句の1文字目2文字目を除いて
第一句を「踏み落とし」にしたもの
七言絶句でも第一句の起句を踏み落としと言い
仄にして5字目を平にできる。
特に起床を対句にした時は七言絶句でも踏み落としたほうが良い
五言絶句平起式
(起) △○○●●
(承) △●●○○
(転) △●△○●
(結) △○△●○
(承) △●●○○
(転) △●△○●
(結) △○△●○
五言絶句仄起式
(起) △●△○●
(承) △○△●○
(承) △○△●○
(転) △○○●● 又は △○●○●
(結) △●●○○
五言の公式は
一三不論となるが下三連は生きているので
3文字目全てが平仄自由にはならない
ただし○●●は●○●に変えられますが
弧平にならぬよう気をつける
弧平で気をつけることは
平が仄に挟まれてはいけないカ所は
七言の第4文字
1234567
五言の第2文字
12345
だけで それ以外を言うのではない
さてこれで
法則を覚えて字書を調べ
漢詩を作れと言われたら
そんな難しいことは
とうてい作れないと思うだろう
私もだ
実際 既訳を頭に入れて作ると
五言絶句でも200回は辞書を引くことになる
それで
先人達も使っていた便利な方法が
漢詩入門としてある
お題ごとに平仄がついた詩語があり
また韻が踏めるように同韻の詩語が分類して
集められている
後は繋ぐだけで容易に作れる
詩語の書いてある本が昔は容易に手に入ったが
いまではなかなか入手困難であり現代の
要求に合致しないものばかりであった
だからどんなものにも作れるようにこの本を作ったので
次章の作法で容易に出来ます。
と言う感じ
つまり
平仄式には平仄の法則が有り
それに合わせて漢字の平仄を選ぶ
三五不論
二四不同
二六対
五言の公式は
一三不論となるが下三連は生きているので
3文字目全てが平仄自由にはならない
ただし○●●は●○●に変えられますが
弧平にならぬよう気をつける
弧平で気をつけることは
平が仄に挟まれてはいけないカ所は
七言の第4文字
1234567
五言の第2文字
12345
だけで それ以外を言うのではない
さてこれで
法則を覚えて字書を調べ
漢詩を作れと言われたら
そんな難しいことは
とうてい作れないと思うだろう
私もだ
実際 既訳を頭に入れて作ると
五言絶句でも200回は辞書を引くことになる
それで
先人達も使っていた便利な方法が
漢詩入門としてある
お題ごとに平仄がついた詩語があり
また韻が踏めるように同韻の詩語が分類して
集められている
後は繋ぐだけで容易に作れる
詩語の書いてある本が昔は容易に手に入ったが
いまではなかなか入手困難であり現代の
要求に合致しないものばかりであった
だからどんなものにも作れるようにこの本を作ったので
次章の作法で容易に出来ます。
と言う感じ
つまり
平仄式には平仄の法則が有り
それに合わせて漢字の平仄を選ぶ
三五不論
二四不同
二六対
下三連は除く
弧平
などの法則を考慮すると平仄両方使える△のところが出来て
弧平を考慮する所は▲とする
(白黒丸がないのでだれ漢だけの特別表記です)
弧平
などの法則を考慮すると平仄両方使える△のところが出来て
弧平を考慮する所は▲とする
(白黒丸がないのでだれ漢だけの特別表記です)
七言絶句平起式
(起) △○△●●○○
(起) △○△●●○○
(転) △●△○○●● 又は △●△○●○●
(結) △○△●●○○
七言絶句仄起式
(起) △●△○△●○
(承) △○△●●○○
(転) △○△●△○●
(結) △●▲○▲●○
拗体という方式も有り
拗体 七言絶句平起式
七言絶句仄起式
(起) △●△○△●○
(承) △○△●●○○
(転) △○△●△○●
(結) △●▲○▲●○
拗体という方式も有り
拗体 七言絶句平起式
(起) △○●△●○○
(承) △●▲○▲●○
(承) △●▲○▲●○
(転) △○△●△○●
(結) △●▲○▲●○
拗体七言絶句仄起式
(起) △●△○△●○
(承) △○△●●○○
でもこの先漢詩の簡単な作り方が書いてあるから拗体七言絶句仄起式
(起) △●△○△●○
(承) △○△●●○○
(転) △●△○○●● 又は △●△○●○●
(結) △○△●●○○
五言絶句は七言絶句の
3456文字目を使った絶句で
法則を考慮すると
五言絶句平起式
五言絶句は七言絶句の
3456文字目を使った絶句で
法則を考慮すると
五言絶句平起式
(起) △○○●●
(承) △●●○○
(転) △●△○●
(結) ▲○▲●○
(承) △●●○○
(転) △●△○●
(結) ▲○▲●○
五言絶句仄起式
(起) △●△○●
(承) ▲○▲●○
(承) ▲○▲●○
(転) △○○●● 又は ▲○●○●
(結) △●●○○
となるよ
ここまで読むと
難しくてとうてい出来ないと思うでしょ
となるよ
ここまで読むと
難しくてとうてい出来ないと思うでしょ
安心して次に行ってね
と言うことかな
え〜 個人的には
この章
漢詩を勉強したいという方は是非読んでいただきたいが
漢詩を作ると言う作業だけを考えると
読まなくても大丈夫かな(笑)
許されるお約束といけないお約束を考慮した結果の
平仄が書いてあればそれで済むのかな
その通りに作る限りやっていけない事はやれないのだから
と
この記事を最初に書いた時はそう思ってましたが
そうしても犯してしまう可能性のある作法があった
弧平 456文字目が ●○● と成ってはいけない
後の方で先生も弧平だけは気をつけるようにと書いてあります。
作法を知っておくことは最終的には必要なので
かなり勉強になりました。
因みに今まで自分は仄起式の転句は
(転) △○△●△○●
では無く
(転) △○△●○○●
と考えていて、諸々調べても
(転) △○△●△○●
の表記は だれ漢でしか今のところ見つかってません
今まで作った物も
(転) △○△●○○●
を元に作っているのですが
さてどうしたものかと
偉い人に会ったら尋ねるリストに入れてあったですが
後にだれ漢の中で 挟み平 ●○●は 平起式で使うことができるとあるので
仄起式では使えないと解釈して
(転) △○△●△○●とは書いてあっても
実際には
(転) △○△●○○● で良いのでは無いかととりあえずは納めました。
最後の方で
ねっ難しいでしょ でもこれからのことをやると簡単だよ
では平成人は昭和文章をそこまで読めるのが困難かもしれない
後輩達がこの本を読んで脱落した意味がなんとなく分かりました。
大体、漢詩を作らないといけない状況になって本を手にするのだから
さっさと作り方を知りたいよね(笑)
この章は結構な高い壁でした。
と言うことかな
え〜 個人的には
この章
漢詩を勉強したいという方は是非読んでいただきたいが
漢詩を作ると言う作業だけを考えると
読まなくても大丈夫かな(笑)
許されるお約束といけないお約束を考慮した結果の
平仄が書いてあればそれで済むのかな
その通りに作る限りやっていけない事はやれないのだから
と
この記事を最初に書いた時はそう思ってましたが
そうしても犯してしまう可能性のある作法があった
弧平 456文字目が ●○● と成ってはいけない
後の方で先生も弧平だけは気をつけるようにと書いてあります。
作法を知っておくことは最終的には必要なので
かなり勉強になりました。
因みに今まで自分は仄起式の転句は
(転) △○△●△○●
では無く
(転) △○△●○○●
と考えていて、諸々調べても
(転) △○△●△○●
の表記は だれ漢でしか今のところ見つかってません
今まで作った物も
(転) △○△●○○●
を元に作っているのですが
さてどうしたものかと
偉い人に会ったら尋ねるリストに入れてあったですが
後にだれ漢の中で 挟み平 ●○●は 平起式で使うことができるとあるので
仄起式では使えないと解釈して
(転) △○△●△○●とは書いてあっても
実際には
(転) △○△●○○● で良いのでは無いかととりあえずは納めました。
最後の方で
ねっ難しいでしょ でもこれからのことをやると簡単だよ
では平成人は昭和文章をそこまで読めるのが困難かもしれない
後輩達がこの本を読んで脱落した意味がなんとなく分かりました。
大体、漢詩を作らないといけない状況になって本を手にするのだから
さっさと作り方を知りたいよね(笑)
この章は結構な高い壁でした。
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