途中で飽きられるといけないので結果から書きます(笑)

詩語表から詩語を選ぶことが大前提で

七言絶句の平仄は全部覚える必要が無く
最低限の方程式を覚えていれば
漢詩は作れる。



です
自分は
平仄の連立方程式と呼ぶことにします
その方程式は 実はだれ漢 4、平仄の公式はどんなものか
に大原則にも乗ってました。

1、二四不同  各句の 2文字目 と 4文字目 は逆になる 2○なら4● 2●なら4○

2、二四六分明 起句と承句の 2文字目は逆 起句2○なら承句2● 起句2●なら承句2○
  1を踏まえると4文字目も逆 
      起句の2文字目と承句の4文字目は同じ
      起句の4文字目と承句の2文字目は同じ
  4を踏まえると6文字目も逆となる

3、転句と結句の 2文字目は逆 転句2○なら結句2● 転句2●なら結句2○
  1を踏まえると4文字目も逆
      転句の2文字目と結句の4文字目は同じ
      転句の4文字目と結句の2文字目は同じ

4、二六対 2文字目と6文字目が同じ
  2文字目が○なら6文字目も ○これも
  1を踏まえると4文字目と6文字目は逆とも覚えられる。
  2を踏まえると起句の6文字目と承句の6文字目は逆になる。
  
  例外 平起式の転句567文字目が●○●となる時だけ
     例外で2文字目と6文字目が一緒にならない

5、 結句6文字目が●なら転句は○○●
   逆に言うと
   結句6文字目が○なら転句は○○●以外の○●●か●○●

6,弧平 
  七言絶句の4文字目の平○は孤立させない
      34文字目が○○なら気にしなくても良い
  だが  34文字目が●○なら
      5文字目は必ず○
  下からだと
      5文字目が●の時34文字目を●○にしない 

   
この法則で
たぶん大丈夫(超弱気というか結局追記したし)

あと 当たり前だが 転句以外の韻の7文字目はどこでも何時でも○と言うこと
と 転句の7文字目は何時でも●と言うこと
詩語表ではこれ以外の詩語は無いがまぁ憶えておきましょう。

これは方程式では無いけどね


この法則だと
起句、承句の1カ所と
転句、結句の1カ所の詩語を選べば
それで
七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式
のどれかが組み立てられてしまう。

だれ漢を読んでいくと
これは許される と言うこと書いてある
許されることとしてはいけないことを考慮したのが
七言絶句の平仄の法則

拗体では
平起と仄起の 転句と結句の法則を平起仄起で入れ替えても許される

つまり

七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式には
許されることといけないことの共通の法則がある。

逆に共通の法則さえ覚えれば 
起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式を覚える必要は無いのだ
起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式どれで書いても間違えのない漢詩なのだから

しかも詩語表の個々の詩語には、いけない組み合わせはない

2文字 2文字 3文字 の中の法則と
起句 承句 転句 結句 の間の法則が
わかれば 結句を選んだところから法則にしたがって
詩語を選べば 起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式のどれかが出来るはず

と言うわけで詩語表と平仄確認表を眺める

七言絶句平起式
(起) △○▲●●○○
(承) ▲●△○△●○
 
七言絶句仄起式 
(起) ▲●△○△●○
(承) △○▲●●○○

そして下は拗体を考慮するとどちらでも良い

(転) ●△○○●● 又は ●△○●○●
(結) ●●○○ 


(転) △○▲●○○● 
(結) ▲●△○△●○
 
4通りの法則どれで作っても良いのです。
これに
4つの名前を付けて一個一個別に載せるから
全部覚えないといけない気になってしまう。

どれも七言絶句の漢詩と覚えればそれでいい

しかも 詩語表に載っているのは

○○
●●
の2文字の段と
韻でグループ分けされた
●○○
△●○
の3文字の段

そして
転句
○●●
●○● 
○○●

転句●○● がなければ法則5も簡単になっていたところ
だれ漢式の△○●でOKなら
結句6文字目と転句6字目は逆になり両方に●○●は使用できる
となるのだがそこは私にはまだ謎の部分

5つの法則を使って順に作っていくと

結句567文字を ▲●○ を選ぶ

結句6文字目と4文字目が逆だから 
  結句34文字は△○となる

結句4文字目と2文字目は逆だから
   結句12文字は ▲●となる

結句 ▲●△○○●○ 

転句567文字目は結句6文字が●だから○○●

転句4文字は結句4文字○の逆だから 転句34文字は▲●

転句2文字目は 4文字目と逆だから転句12文字は△○
転句は  △○▲●○○●

結句567文字目を詩語表から選ぶと必然的に
転句結句の平仄は決まる。



起句、承句は この 転句結句に平起、仄起どちらを載せても良い

起句567文字を  ●○○ を選べば

承句567文字は △●○

起句6文字目が○だから起句34文字は ▲●

起句12文字は △○

承句34文字は △○

承句12文字は ▲●

となり

起句 △○▲●●○○
承句 ▲●△○△●○
転句 △○▲●○○●
結句 ▲●△○▲●○ 

拗体 七言絶句平起式

となる。

中々面白かった

今までは 最初に
平起、仄起どちらで作るか決めてそれに合わせて
詩語を見つけてて
拗体なんか難しいから手を付けることもないだろうと
考えていたら

実は自由度を上げるための四変化だったのを気がついたのは
大きかったです。

まぁいわゆるお約束ごとを考慮して出来たのが詩語表と平仄の法則
またお約束に戻しただけなんだよな

どちらを覚えた方が楽かはまぁ個々ですね。