理数系の漢詩覚え書き

2017年02月

偉い人に添削してもらった

難しくてわしには良くわからん

というアドバイス

もっと簡単に分かりやすくと言うことなんだろう

初心者はついつい難しい詩語を並べてしまうものかもしれない。。。
もっと分かりやすい詩語で形成して行くようだなあ

たしか 川柳も難しくて理解が難しいと言われたことがある

まぁ自分の中でだけ理解してて自己満足だけの詩だったんでしょう

ありがとうございました 

漢詩大会の案内に書いてあった審査基準

これだけで漢詩のお約束がほぼ網羅されてます【漢詩審査基準】
ここに私の疑問を又一つ晴らしてくれた一文が
挟み平のとき下五文字は ●○●○● いわゆる孤平が許されると
書いてある。

大きな漢詩大会の審査基準ですからね 

これが今のところ一番確実なお約束の塊

某団体に入会してこの一枚を見つけたことは
年会費に値しました(笑) 

平仄くん

ここのHP、漢詩の解析に役立たせていただいてるが
ただURLを開いただけでも
結構な有名人の詩が平仄、韻まで解析されて 出てくる

これが楽しい。。。
なにげにみんなきっちりと韻を踏んでなかったり
お約束と違うことをやっている

まぁお約束にしばられるより良くなると信じたなら
お約束は二の次

もちろん大家だから出来ることだが

約束破りを見つけるのが楽しいです。(笑) 

追伸
残念ながら閉鎖されていたため制作者に連絡してソースを頂き
当方のサーバーで公開を開始しました

平仄くん 

知ってる偉い方の偈の解析を開始
偈の起句の七文字目の韻の部分は仄のことが多い

何でなんだろと今度お会いした時、聞こうと思ったら
本棚にあった下の本
もう 
簡単に禅偈が出来ちゃうあんちょこでした。

そこに
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IMG_1437

なんと七言絶句の起句の最後にに●仄を持って来て良い事になってる。

調べてみると
これが

踏み落とし

と言われてる事らしい
周知の原則なのだが
その辺独学はおそろしい
こうやって疑問を一つ一つ解決していくのも
まぁ楽しです。

とは言え
大辞林では 破格ではあるが許容されている。
と有るように破格なので
自分みたいな凡人はなにもツッコミ所を作ることは無いのかなぁ
とも思いましたが

疑問が一つ晴れてさっぱりです。 

そして
仄起 転句の最後が△●○ なので 仄起 転句で○●○も使えそうですね。

 

 

05




34


さて 
平起式2 起句から順番に作る

を読んで皆さんは

出来た詩の詩想は詩語表から選んだのか
それとも
作者自身の詩想であるのか
と疑問に思うかもしれない。


詩人たちが
「詩とは志なり」
「志のゆくところが言にあらわれたのが詩だ」
と言うからには

自分で構想をしてはっきりと志を考えてまとめてから
漢詩の規約に従って平仄を考慮して韻をふんで作っていく

だから

平仄や韻を完全に理解しないと詩は作れないのではないか? と

そして仮に
自分が詩にしたいと思っていることが詩語表を見ても見つからない時
どうしたら良いのか
その都度、字典を引いて平仄を確認しながら作っていくのだろうか?

詩語表を使った詩の作り方では詩想などまるっきり考えてはいなかったではないか?

と、思ってはいないだろうか

それはむずかしい問題です。

そう思うことは大切です
努力型の勉強家は何度でも字典を引いて、自分の満足するまで平仄を検討し
韻を整えて作っていってほしい。

今まで書いてきた方法は

多忙な生活の中にある初心者で、一つの詩を作るのに徹夜まで出来ない人でも
その間に出来る簡単な方法を説いたものです。

詩道として一番良い方法ではない。

しかし いろいろ考慮した結果
今まで説いた方法で作ると、1時間もかければ立派な詩が出来る。

先ずは詩語表を使って構想なんか無くとも自分の好き勝手に
1語を選べば、自然にそれにふさわしい第2語が見つかるし
第3語も選べるだろう。

こうして結句が出来ればそれに合うように転句を組み立てていく
そして転句と結句がができたら
起句と承句はそれを起こし得るように詩語を組み立てていく

その際は
時間や天候に矛盾がないように気をつける必要がある。

出来た詩を眺めると
自分が最初に構想したものとは違うかもしれない

時には自分の詩想ではなく詩語表の詩想ではないか?
と疑問に思うかもしれない

しかし

書物を読むということは
他人の中に自己を発見することだ

とも言われている。

もし 詩語表の中の詩語に共感して
その詩語から組み立てて一句を作れば
そこに一句の詩想がある

その詩想はあなたの詩想なのです。


その句の持つ詩味の至高さ
は自分でも発見できない深いものがあるかもしれない
それは自分が成長していくとわかってくる

皆さんの詩想とに合う詩語が詩語表に無いとあきらめる前に
自分の詩想をもう一度考えてみて欲しい。

さて 以上でこの本の役割である絶句の作り方の大要を終わります。


どうか規約を十分に理解していただきたい

規約だけなら多くの詩の注訳書の巻頭などにも書いてあるので
今回学んだことを参考にそれらの書物を読んで欲しい

規約が理解できたなら詩語表の説明とそれによる作り方を
特に読んで実践し理解を深めていただきたい

そして 40もある詩題ごとにどんどん作っていくことだ

画に描いた餅は食べられないように 
いくらこの本の文章を読んだところで
詩を作らなければ意味が無い

漢詩を作ると言う事ならば
この本ほど初心者に理解してもらえる本は無いと
自負してます

この後、律詩と古詩の作り方に進みますが、
この本としては応用部門となりやや程度が高くなります


とここまでです


まずは 詩想 ってなに?
詩想の意味がわからないとこの文章は理解できませんね

goo国語辞書には
1 詩を生み出すもとになるような感情・思考。「詩想に富む人」「詩想がわく」
2 詩に歌われている思想・感情。「清新な詩想がみなぎる作品」
とあります。

先生や教え子たちが30数年かかって出来た詩語表は
初心者が自分の詩想と違うと感じても
自分の初心者の詩想の方を疑い
詩語表から選んで句を作ってみれば
その詩の詩想があなたの詩想なのです

これは良いなぁ

坐禅では まぁ坐れ という言葉がある
坐ったら悟れるのかとか何の役に立つのかと
とやかく考える前に坐ってみろと
坐っていくうちに
それなりに答えに近づいてくると

とやかく悩んで詩想と合う合わない言う前に
詩語表を眺めろ、気になる詩語があればそこから
組み立てていけばそれはあなたの詩想の詩なのだ

まぁ自分もそういう感じで諸々の約束事以前に
とりあえず組み立ててみると言うことで
エクセルで漢詩を作ろうなどと考えてしまったのですが

その前に 規約だけはちゃんと覚えておけば良かったと
感じました、
特に弧平は平仄のテンプレートに当てはめても
気にしておかないと間違えてしまう落とし穴でした。

まぁその辺は出来た漢詩を解析するHPが結構あるので
参考にしてください。



自分がとりあえず覚え書きするのもここまでかな
律詩と古詩は作る予定が無いので
きっと書きません

ただし 8,補遺 にいくつか大切なところがあるので
気が向いたらそこから覚え書くかもしれません











 

今までのことを要約すると
1,漢詩を作るにあたり重要な規約は何か 
  韻とは、平仄とは、詩句の構成の
  2字 2字 3字 とは。

2,平仄の公式とはどんなものがあるか

3,詩語表による作り方は
  イ、結句3文字から作っていく
  ロ、同字重出に気をつける
  ハ、 詩語表の韻の部分は他の韻の段を使わないよう
    良く確認する
  二、 自分で満足出来るまで推敲して改めよう

と言う事になる

ここまで

1,2,は自分で前まで戻って確認しなさいという要約

3,も結構ハシ折りしてイロハニでしたが

自分的には要約ってこういう事だったっけ?
なのですが

厳しい先生の優しさが垣間見れられます。
ここでいったん切って

この後の先生の解説の
自分語へのコンパイルを悩みます。 

え〜 既に削除してありますが

仄起式 転句

(転) △○△●○○●


だれ漢 では

(転) △○△●△○●
とあり

頭脳パニックになった一件ですが

だれ漢P29に 挟み平●○●の説明があり

七言では平起式に使える と書いてある

七言では平起式に使える  とは
七言の仄起式では使えない とう意味で良いのではないかと

脳内変換

その辺は
だれ漢覚え書きでまた書いていく予定ですが

ご報告まで

 

今度の平起式は
転句から作る方法

06


今回は
転句から
結句を作って
一応しらべて推敲してから
起句承句を作る方法

何か不思議に思う初心者もいるかもしれないが

詩壇千古の定律でもあります。
昔の儒学者も、結句を先に作れと教えている

中国の作法書にもそうある
そのほうが良い詩になる。

起承から作ると頭太りの尻つぼみ式詩になる
(原文では福助足袋に似た形の詩とある)

10年以上前(昭和20年代)
広島大学で鈴木豹軒先生を迎えての座談会で
広島大学の諸教授が

呂山くん(だれ漢の著者)は転句から作れというが
先生はどのように作ってますか?と質問した

鈴木豹軒博士は
起句から順に作っていると申された

それは鈴木豹軒先生のような力量のある者だから
尻つぼみにもならない

ここで自分がこのように書くのは
初心者により良い方法を教えているからだ

これを読んでる初心者は上達したら
どんな作り方をしても良いが

上達すればするほど
転句から作る良さが分かってくると思う

五言絶句でも
転結を作って
起承にいくのが当然である。

起承の部分と
転結の部分は
別々の1つのまとまりが必要で

転結で1つにまとまった思想内容があって

起承の部分は転結部分を起こすにふさわしい
内容があればよい詩になるのである。

起承転結について言わせてもらえば

私は起承転結ということを余りうるさく言わないようにしている。

頼山陽が 初心者に教える際に
例にしたのが

(起)京都三条の糸屋の娘
(承)姉は十八妹は十六 
(転)諸国大名は弓矢で殺す
(結)糸屋の娘は目で殺す

というのがあって
起承転結を良く表している 
特に転句が奇抜な転じかたをしてる

その位の転じ方で行くのだと 頼山陽は教えている

でも こうこう上手くいく事は、たとえだじゃれ
で考えたとしてもそうそうはない

近代絶句(昭和38年当時)の専門家 田辺壁堂が
初心者にこういう教え方はよろしくないと思う
と非難していた。

転結の部分に全体の主な意味を考えて1つに作り
起承がそれを起こすように1つにまとまっていれば
自然に転じられてるので、余り転じ方を考えることもない。


以上大急ぎで絶句作りの必要な規約と
作り方の一部を書いてきましたが。

分かったかな?

詩の作り方は、体操を教えるようなもので
そこに居て手取り足取りおしえればすぐに分かるはず。
しかし文章に表現するのは難しい。。。

漢詩を作ろうなどと思う人は
なかなかの勉強家だろうから
これ位の文章は読んで納得出来るまで
勉強に励んでほしい。

と言う感じ

今回は転句からの作り方でしたが
例題は無し

つまりは

転句から作る位の考えで
つくると良い詩ができる。

転句にあまり重きを置いて奇抜すぎてもいかがなものか

と言う感じなのかなぁ(笑)
さてさて


段々読んでいくと
ん?文章の書き方も詩的な部分が多く
覚え書きしていく内に説明の主語の部分や
動詞の部分の順番が変わる変わる

まぁこちらも自分語なので仕方ない

最後の部分
原文だと
いやしくも詩を作ろうとする人は高邁な気魄の持主であるから、
これくらいは読んで納得できるまで自分のものにしてほしい

高邁(こうまい)ってなんて読むの?なのです
どんな意味か検索してしまった
けだかく、衆にすぐれていること だそうです。

そして
きはくって気魄って書くのね。。。今更知った。。。

きっとこの文章の2文字の漢字は全部詩語ではないか?
ともまで考えさせてしまう


しかし 自分 高邁な気魄の持主ではないので
ただただ ごめんなさいなのです。


次はちょっとまとめが有って
漢詩への熱い思いの文章が待ってますが
自分語へどう訳すかが問題だな。






 

 

平仄くんβ

韻と平仄を検索するページです

漢字の平仄・韻 検索 - 禅叢林 Net

漢詩のための押韻平仄チェックツール - Jigen.net 

前回の仄起式で作った漢詩のお題で

平起式の漢詩を組み立てる

お題は 新秋即時

庚韻で最初(起句1△2○)から順番に作ってみる

詩語表 新秋即時 P72

起句 縦1行目から全部選ぶ

新涼 如水 一虫鳴(庚韻)

承句も 縦1行目から全部選ぶ

冷気 侵肌 涼意盈(庚韻)

転句は 縦2行目から秋到 郊墟 
    縦3行目から悟葉落
秋到 郊墟 梧葉落

結句は
庚韻●○○から選ぶ
見秋生は 秋が転句と重複だからいけない
草虫鳴は 起句の一虫鳴と重複するからなおさらいけない
早冷生は 冷が重なる
動吟情 を選ぶ

結句なので全体を結ぶので難しくなる

何来 短笛 動吟情(庚韻)

としても 下の3字をよく考えて選ぶ必要がある。



27




吟味すると
 涼字重出 承句の涼は5字目で平仄自由なので
      涼意盈を風意盈 に替える
冷気を爽気に替えても 1文字目は△だから良い

結句の 短笛を 一葉に替えたいところだが転句に梧葉が有るからダメ

しかし結句を

何来 一葉 動吟情

と 梧桐の葉に秋を感じたことにしたいなら

転句を
○●  ○○  ●○●
秋到 郊墟 落梧早 と 挟み平(●○●)に改める

落が●なのは ラクが フクツチキに平字なく なので入声だから良い

梧が○なのは詩語表の ○●●に 梧葉落 が有ることから分かる

早が●なのは詩語表の ○●●に 秋信早 と出てるので分かる

一葉と一虫鳴で 一 が重出してるので 

一虫鳴を草虫鳴や暗虫鳴にしてみる

さて結句の最後から作っても起句の最初から作っても
どちらのやり方でも良いが
もちろん
結句の最後から作った方が良いでしょう

ここまでで切ります

はいここも最後まとめないでやり方だけで終わってます

読んでいて字の間にある言葉を探すのが大変から楽しくなってきました。

では 直した後をまとめた

 29

さて
まとめてみると
このだれ漢の詩語表の素晴らしさは
今回の説明で発揮されました
なにせ
縦一行だけで二句出来ちゃうのです

今回は3行目までで漢詩を大体組み立てちゃいました。

と言うわけで

かなり乱暴だが
起句の最初から作るとすると
 だれ漢の詩語表で漢詩を作る時は

同じお題の縦から近いところで 
とりあえず意味が通じるように選んで繋ぐ

繋いだ後に吟味する

△部分は自由なので手間いらず
いろいろ変えて吟味する

転句は○●●を●○●も含め探す
 ●○●は挟み平と呼ばれてる
(この呼び方はカッコ良いね)

と言う感じか

個人的には
落が●なのは
フクツチキに平字なく
よりも
○●●に 梧葉落 が有ることから分かる

が自分向きの説明です


今回
いけない というフレーズと
なおさらいけない というフレーズがあった

ん? いけないは なおさらいけない よりちょっとは良いのか?
それはどのくらい良いのだろう
と妄想は膨らむ

次の章は 平起式 を違う順番で作っていくようです
 

え〜 新しく物を知ると

かなり間違った認識で漢詩と関わってきてて
恥ずかしいことばかり

新しく知ったことをもとにして 過去の記事も
随時手直ししてます。

消した記事もあります

まぁ 漢詩講座をやってるわけではないので
のんびり まとめ直してます。 

吟味推敲を ぎんみすいこう  と読むのに中々慣れないのですが

前回 だれ漢 七言絶句 仄起式

で作成された漢詩を 吟味推敲 してます

吟味推敲

50

同字重出 を避けるという規約からすると

如が二つ出てて 同字重出 

如○の部分は二四六分明という大切な6文字目なので
たとえ漫●に替えたくても替えられない
●○○
月成鉤と替えるのは成が○と言うことを知っていないと出来ない。

あくまで詩語表を使うと

庚韻の ●○○に 

夢難成 と有るから成は○と分かる。

字典を引いても [。庚] と有るので○

又 

天如水○○●を直すなら
○○●
清於水 にしてみる

侵肌 冷気 清於水

清いがきかないから 寒に替える 
5文字目は△だからどちらでも良い
平仄を調べる必要も無い

一三五不論だから
風檐を 短檐、茅檐、夜檐 にしても大丈夫

冷気を 夜気にしても3文字目なので自由だ。

起句が感傷的過ぎると思ったら

●●  ●○ ○●○
一葉 忽驚 門巷秋

と見て

一葉は桐一葉 だから 梧(あおぎり)として
○●  ●○ ○●○
梧葉 忽驚 門巷秋

と 推敲していく

できたら 題をあとから適当に付ける

新秋即時でも新秋夜吟でもいい


ここまで

最後直した漢詩をまとめてない (^^;)

今まで読んで先生らしいと思えるところ
やり方の講義でした。

とりあえず書いてあったのを替えてみた

36

5カ所替えてます
起句を全取っ替えも凄い

まぁ
大御所に吟味推敲してもらうと1文字も残らない時があるのも
普通なんだろうなぁ(笑)

文章としてかなり文字が詰まってるので

自分語に直して自分には分かるように加筆してます。

本文ではこの後、同じ題で平起式を作るという
お楽しみに急いで移っちゃいます。
それは次の章で書きます

まとめると

同字重出は 吟味推敲 の時に確認する

平仄の公式にのっとって直す。

詩語表を上手く使って替える文字の平仄を調べろ。

135文字目は平仄気にせず直せ

2文字になるだけ多くの情報を入れろ(風情を入れろかな?)

かな

本文では
桐一葉だから梧葉にする
と読んだだけでは意味が分からなかった

漢字アプリで(笑)

梧(あおぎり)という意味までさがしてきてやっと
なるほどでした。

一葉から桐一葉を推測し、桐葉でもなく  
梧葉
と考えるのがいわゆる
推敲  らしい。。。。

あと
今まで出てきてない 二四六分明 という新しいお約束が出てきました
検索しても詳しく書いた説明がない

平仄表から推測するに
個人的な解釈は 方程式2の
起句と承句の二四六文字目は同じ平仄にならない

転句と結句の二四六文字目は同じ平仄にならない

と言うことなんじゃないかな

と推測されますが
これも識者に会った時に聞き倒す為にメモしておきます。








 

え〜うだうだと意味不明な文章を垂れ流してしまいましたが
お持たせしました(まぁだれも待っていないと思うが)
だれ漢覚え書きの続きです

七言絶句 仄起式
19
 
新秋即時P72 を開き

結句から

1、尤韻の下の欄 ●●○から
 ●●○
木末流

2,その上に
○○
銀河

 3,その上に
●●
淡々

と各段から拾う

淡々 銀河 木末流
淡々たる 銀河木末に 流る

と読んでみる

次に転句

4,○○●の最初の

○○●
天如水

5,上の●●から
冷気

6,○○から
侵肌

侵肌 冷気 天如水

肌を侵す冷気に天は水の如し

淡々たる 銀河木末に 流る

と口に出して読んでみて自分で上手いなぁと思えばOK

起句

7.尤韻の下の欄 ●●○ 結句で木末流を取った同じ行から選んで韻を合わせる

易感秋

8,その時承句も選ぶ

尤韻の ●○○から 
月如鉤 

9,起句の易感秋 の上 は ○○から

幽人

10,その上は●●から
生怕(アヤニクニ)

起句
生怕 幽人 易感秋

次に
11,月如鉤 の上 ●●から
独坐

12,その上 ○○から

風檐

どうにかまとまった






50


と言ったところ

詩語表の段落の素晴らしさは

詩語表の言われたところに
結3 とか 選んで鉛筆で書いていくと

なんとなく詩語表に漢詩が浮かんでくるところ。

しかし書き方が凄く急いでるなぁと思ったら

後ろの方で大急ぎで書いたと書いてあった
うん実に急いでる書き方です。
急ぎすぎて読む方が追いつかん。(笑)

次の章では 
出来た句を吟味推敲して直していきます。
 

実践のお約束とエクセル漢詩学習帳の作成説明に
孤平を考慮した文章を追加しました。

さて
作るだけなら
平仄表と詩語表があれば
読む必要は無い

と言っていた

に書いてあった
孤平

七言絶句の4文字目の平○は孤立させない

34文字目が○○なら気にしなくても良い
 
  だが  34文字目が●○なら
      5文字目は必ず○
  下からだと
      5文字目が●の時34文字目を●○にしない 
 
と言う意味でもある 

これを知って
これにいろいろ振り回されている
まぁ条件が一つ増えただけ

今まで説明して組み立ててきた
いわゆる漢詩らしき物
から
漢詩に移行するのに必要な条件らしい 

気をつけるところは基本的に

作る順番を考慮して567文字部分から選ぶとすると

▲の部分
(白黒丸がないのでここだけの特別表記です)
七言絶句平起式
(承) △●▲○△●○

七言絶句仄起式 
(起) △●▲○△●○
(結) △●▲○△●○

 この▲部分
5文字目の△が○ならば
気にすることはないが

5文字目の△が●の時
3文字目の▲は○となる。

七言絶句平起式
(転) △●△○●○●

孤平を考えると
必然的に

七言絶句平起式
(転) △●○○●○●
となるのだが


これの 567文字は●○●なので3文字目が●だと
(転) △●●●○●
孤平
と思ったのですが 

ネット検索の結果
孤平に注意 と書いてあるところと

転句の●○●はあくまで○●●と考えるので
考えなくても良いと書いてあるところと
両方有る

それじゃー
▲●○も●●○の一種で考えなくても良いという解釈はいけないのか?
とも思う


まぁ文句を言われない漢詩という部分では気にした方が良さそうです。
作る時に気をつけるか

出来た後に確認するかは個々のやり方ですね

まぁ

気にしない

というのも

一つの考えとも思います。



 

え〜 これは独り言の実験ですので
興味の無い方は飛ばしてください

だれ漢の途中ですが1(現在未公開)
でお約束を覚える必要は余りない
と書きました
それは 書いてある平仄の順番に
に平仄の合う詩語を並べれば漢詩が出来るからです

その書いてある平仄の順番の覚え方
をいろいろ考えてます。(笑)

だれ漢に書かれてるお約束と
表を見て気がついた法則を組み合わせると

結局は大体の組み合わせが出来る

まぁ元々お約束を考慮して作った
 七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式
の組み合わせなのだから当たり前

七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式
の4つの組み合わせを覚えるのか

お約束を覚えてそこから組み立てていくのかは

まぁ得意な方で良いけど

平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式

どれで作ってもOKを考えると
自分は少ない情報を覚えるのは
お約束の方おかもしれないとも思ったわけです。


少しおさらいしてみたいと思う

先ずは
 先に書いた 連立方程式

1、二四不同  各句の 2文字目 と 4文字目 は逆になる 2○なら4● 2●なら4○

2、二四六分明 起句と承句の 2文字目は逆 起句2○なら承句2● 起句2●なら承句2○
  1を踏まえると4文字目も逆 
      起句の2文字目と承句の4文字目は同じ
      起句の4文字目と承句の2文字目は同じ

3、転句と結句の 2文字目は逆 転句2○なら結句2● 転句2●なら結句2○
  1を踏まえると4文字目も逆
      転句の2文字目と結句の4文字目は同じ
      転句の4文字目と結句の2文字目は同じ

4、二六対 転句以外の韻を踏む句は 2文字目と6文字目が同じ
  2文字目が○なら6文字目も○
  1を踏まえると4文字目と6文字目は逆とも覚えられる。
  2を踏まえると起句の6文字目と承句の6文字目は逆になる。
  転句の●○●を例外としてしまうなら転句もこの法則なんだけどね。

5、 結句6文字目が●なら転句は○○●
   逆に言うと
   結句6文字目が○なら転句は○○●以外の○●●か●○●

これに 
6, 韻の7文字目はどこもいつでも○
    転記の7文字目はいつもどこでも●
7, 一三五不論

を考慮すると
23

B=C なら拗体ではないということ

後は条件として

下三連 567文字が同じには出来ない を考える 
Aが○ならば 起句、承句、結句の5文字目は○にはできないので 
●○○だけしか選べない

Cが●ならば 転句5文字目は●には出来ないので 
○●●しか選べない

そして自分で気をつけるしかないのが
弧平
七言絶句4文字目は孤立できない

これを考慮すると
大体
覚えなくとも漢詩の平仄の形態は作れる気がするが

ここで疑問が出てきた

弧平である 4文字目の韻が孤立してはいけないのだが

弧平はだれ漢で始めて知ったお約束で

だれ漢の平仄では○が白黒に塗り替えられてる○が5文字の所だけ白黒が逆になっている
所は弧平に気をつけろという意味なのだが
その説明がその後の律詩のところまでのっていない

弧平も考慮して平仄を振ったのでその通りにやれば大丈夫

と信じていたのだが
(承) △●△○▲●○
とか
弧平って自分で気をつけてないとやっちゃうじゃん

と漢詩を始めて今書きながら気がついた(笑)

 

突拍子も無いことを思い始める

なんか蕁麻疹が出来てもおかしくないくらい
いわゆる古文の学習なのに

どちらかというと面白いのはなぜだろう。。。

そこには
平仄の二つで組み立ててるということが
どうやらあるようだ

平仄の連立方程式の後には
頭の中に
結句3を選ぶと
自動的に他の平仄が計算される
フロッチャートと
if文で構成される
プログラムが不必要に頭の中で描かれ始めた。

まぁ作らないけどね
この平か仄という2分割が

0と1で構成されるデジタルにどうも

似てる

自分的には平仄はデジタルやん

と感じてしまった
という
独り言です

途中で飽きられるといけないので結果から書きます(笑)

詩語表から詩語を選ぶことが大前提で

七言絶句の平仄は全部覚える必要が無く
最低限の方程式を覚えていれば
漢詩は作れる。



です
自分は
平仄の連立方程式と呼ぶことにします
その方程式は 実はだれ漢 4、平仄の公式はどんなものか
に大原則にも乗ってました。

1、二四不同  各句の 2文字目 と 4文字目 は逆になる 2○なら4● 2●なら4○

2、二四六分明 起句と承句の 2文字目は逆 起句2○なら承句2● 起句2●なら承句2○
  1を踏まえると4文字目も逆 
      起句の2文字目と承句の4文字目は同じ
      起句の4文字目と承句の2文字目は同じ
  4を踏まえると6文字目も逆となる

3、転句と結句の 2文字目は逆 転句2○なら結句2● 転句2●なら結句2○
  1を踏まえると4文字目も逆
      転句の2文字目と結句の4文字目は同じ
      転句の4文字目と結句の2文字目は同じ

4、二六対 2文字目と6文字目が同じ
  2文字目が○なら6文字目も ○これも
  1を踏まえると4文字目と6文字目は逆とも覚えられる。
  2を踏まえると起句の6文字目と承句の6文字目は逆になる。
  
  例外 平起式の転句567文字目が●○●となる時だけ
     例外で2文字目と6文字目が一緒にならない

5、 結句6文字目が●なら転句は○○●
   逆に言うと
   結句6文字目が○なら転句は○○●以外の○●●か●○●

6,弧平 
  七言絶句の4文字目の平○は孤立させない
      34文字目が○○なら気にしなくても良い
  だが  34文字目が●○なら
      5文字目は必ず○
  下からだと
      5文字目が●の時34文字目を●○にしない 

   
この法則で
たぶん大丈夫(超弱気というか結局追記したし)

あと 当たり前だが 転句以外の韻の7文字目はどこでも何時でも○と言うこと
と 転句の7文字目は何時でも●と言うこと
詩語表ではこれ以外の詩語は無いがまぁ憶えておきましょう。

これは方程式では無いけどね


この法則だと
起句、承句の1カ所と
転句、結句の1カ所の詩語を選べば
それで
七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式
のどれかが組み立てられてしまう。

だれ漢を読んでいくと
これは許される と言うこと書いてある
許されることとしてはいけないことを考慮したのが
七言絶句の平仄の法則

拗体では
平起と仄起の 転句と結句の法則を平起仄起で入れ替えても許される

つまり

七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式には
許されることといけないことの共通の法則がある。

逆に共通の法則さえ覚えれば 
起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式を覚える必要は無いのだ
起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式どれで書いても間違えのない漢詩なのだから

しかも詩語表の個々の詩語には、いけない組み合わせはない

2文字 2文字 3文字 の中の法則と
起句 承句 転句 結句 の間の法則が
わかれば 結句を選んだところから法則にしたがって
詩語を選べば 起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式のどれかが出来るはず

と言うわけで詩語表と平仄確認表を眺める

七言絶句平起式
(起) △○▲●●○○
(承) ▲●△○△●○
 
七言絶句仄起式 
(起) ▲●△○△●○
(承) △○▲●●○○

そして下は拗体を考慮するとどちらでも良い

(転) ●△○○●● 又は ●△○●○●
(結) ●●○○ 


(転) △○▲●○○● 
(結) ▲●△○△●○
 
4通りの法則どれで作っても良いのです。
これに
4つの名前を付けて一個一個別に載せるから
全部覚えないといけない気になってしまう。

どれも七言絶句の漢詩と覚えればそれでいい

しかも 詩語表に載っているのは

○○
●●
の2文字の段と
韻でグループ分けされた
●○○
△●○
の3文字の段

そして
転句
○●●
●○● 
○○●

転句●○● がなければ法則5も簡単になっていたところ
だれ漢式の△○●でOKなら
結句6文字目と転句6字目は逆になり両方に●○●は使用できる
となるのだがそこは私にはまだ謎の部分

5つの法則を使って順に作っていくと

結句567文字を ▲●○ を選ぶ

結句6文字目と4文字目が逆だから 
  結句34文字は△○となる

結句4文字目と2文字目は逆だから
   結句12文字は ▲●となる

結句 ▲●△○○●○ 

転句567文字目は結句6文字が●だから○○●

転句4文字は結句4文字○の逆だから 転句34文字は▲●

転句2文字目は 4文字目と逆だから転句12文字は△○
転句は  △○▲●○○●

結句567文字目を詩語表から選ぶと必然的に
転句結句の平仄は決まる。



起句、承句は この 転句結句に平起、仄起どちらを載せても良い

起句567文字を  ●○○ を選べば

承句567文字は △●○

起句6文字目が○だから起句34文字は ▲●

起句12文字は △○

承句34文字は △○

承句12文字は ▲●

となり

起句 △○▲●●○○
承句 ▲●△○△●○
転句 △○▲●○○●
結句 ▲●△○▲●○ 

拗体 七言絶句平起式

となる。

中々面白かった

今までは 最初に
平起、仄起どちらで作るか決めてそれに合わせて
詩語を見つけてて
拗体なんか難しいから手を付けることもないだろうと
考えていたら

実は自由度を上げるための四変化だったのを気がついたのは
大きかったです。

まぁいわゆるお約束ごとを考慮して出来たのが詩語表と平仄の法則
またお約束に戻しただけなんだよな

どちらを覚えた方が楽かはまぁ個々ですね。 

この先の転記の説明は

自分の作ったエクセル書類たちを使ってみます


平起式

57
 2文字+2文字+3文字に区切って 番号を振ってあります

この番号の順に詩語を拾っていきます
看梅の詩を作る

看梅の所 P41を開く
1 庚韻 ●○○の から 話幽情 を選ぶ 
2 ●●から 野店を 選ぶ
3 ○○から 恍然を 選ぶ
結句
恍然野店話幽情 と一句が完成

4 ○●●から 声緩渡 を選ぶと 上に鳥が欲しい
5 ○○から  初鷹  を選ぶ
6 ●●から  林下 が選べる

林下初鷹声緩渡

7 庚韻 ●○○ から 玉晶々 
8 庚韻 ●●○ から 画不成

という具合に番号順に選んでいく
59

村園一白玉玉晶々たり
水に映ず横斜は画けども成らず
林下の初鷹声緩く渡る
恍然として野店に幽情を話す

として見る。
これでどうやら詩らしきものができた

と有ります

つまり
エクセル漢詩学習帳と大体同じ理屈

でだ

説明では7の部分を8番と書き
8の部分を9番と書いてあり

間違っているとしか思えない部分もある

理解してれば間違えにも気がついて当たり前
の罠ではないかと

疑ってしまう

しかも
8番まで書いたら
後は同じようにに選んでいくと

と飛ばしまくり(笑)
最最初は飛ばさないで全部書いて欲しかった。。。
そんな昭和感ばりばりの教え方です。

仄起式での説明では吟味推敲
のやり方も書いてあり

個人的には
平起の説明書いてる時に早く次の仄起を書きたくて
うずうずしてたのかなぁなんてまた想像を膨らまします。


 因みに
話幽情
はエクセル詩語表には載ってなかったです 

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