理数系の漢詩覚え書き

カテゴリ: 考え方

まぁ なんとなく組み立ててみるとなにげに意味は通る

例えば
開花落葉本来空 
かいからくようほんらいくうなり

下3文字をいろいろ変えてみる
1234 567
開花落葉 此山中 このさんちゅう
開花落葉 笑春風 しゅんぷうをわらう
開花落葉    自然悲 しぜんにかなし

大体なんとなく意味は通る

なんとなく意味が通ればそれで良い位が
始める時は良いのだと思う

自分の心境を全部事細かに表すのは無理
とりあえずはなんとなく意味の通る7語を4列並べて見るべし



先ずは 

七言絶句の作り方 - 漢詩作法入門講座

この辺を見て基本的な作り方を読んでからどうぞ 

最初から詩語を作るのは大変というか無理なので
詩語表からパズルを作っていくわけです
自分のような初心者がまず作るに辺り
簡単に組み合わせやすく考えてみた

七言絶句 一行は7文字で
 12 / 34/ 567
という組み合わせ

最初の4語で考えると

時とか場所とか風景、助詞などの組み合わせで考えると楽

その組み合わせを簡単に考えてみると
12を時にして34を場所にするとかにすると

起句、承句などの平仄に合わせて配置すれば
それが逆に
12を場所にして34を時にしても
あとは 567の3文字で何とかする。

もし起句でなんか今一でも承句で逆にしてみるとなんとなく
良い感じになることもあるかもしれない

例えば
12 34 567
山寺 春時 清風有 
やまでらしゅんじ せいふうあり
でも
12 34 567
春時 山寺 天下風 
しゅんじやまでら てんかのかぜ
でも

まぁ何となく景色は似てます(笑)

また

場所なら山の寺 とか 天の星 とか
今年の冬とか
広い場所の小さい場所という考えもできる 

12が年なら34が季節と 12>=34 で考えると楽 
> は いわゆる「の」
例としては 今年 / 夏日  とか そうすると 
読む時はこんねんかじつ と 「の」は読まない

だが 意味としては「今年の夏の日」で567の3文字の働きは今年の夏日にかかる
     12  34
景色だと 晴天  有月 とか 

 = はいわゆる「と」
    12  34 
例えば 開花  落葉 読む時はかいからくようと「と」は読まない
        12 34
だが意味としては開花と落葉の別々に456の
3文字の意味がかかってくる
開花落葉本来空 は開花も落葉もどちらも本来空



大体 3文字の 567から作っていくので 
567を選んで 
その働きのかかる詩語の34が決まったら 
それより広い範囲か同等の期間とか景色や場所を選ぶと楽

と 文字にして書いてみたが自分でもわかる気がしない(笑)




                   

初心者の漢詩は結句の最後の3文字から作っていくと

説明があります。

なぜだろう? 
きっと探せば理由は何かの本に書いてあると思いますが

自分なりの解釈

 結句の最後が今の気持ちに一番近いからでは無いかと

いろいろあったが楽しかった
という気分が今なら
先ずは結果の楽しい気分を作ってから
いろいろあった事を思い出しながら逆に書いていく

そうなのかなぁ って感じました

だから 心が動いて 何か漢詩にしてみようと思った時
その時の気持ちを結句で表してから前を考えましょう

韻も余り気にせず結句3を一番気持ちに近いところから見つけて

その詩語の韻で踏む韻を決めます。

4コマ漫画で言うところの落ちの部分から書いてくのも
また楽しです。 

 

初心者が漢詩を作る順番
結句3 結句2 結句1
転句3 転句2 転句1
起句3 承句3 起句2
起句1 承句2 承句1

の順が良いと言われてます

転句の後 起句3それから承句3を作るのはなぜなんだろ

 漢詩作法入門講座 では 起承句は転結へのうたい起こしになる部分
と説明されてます。

結句は転句により起句承句の動きに変化をつけますが

承句は起句の続きでいわゆるまだ前置きの部分?
起句を決めてから作った方が
流れが分かりやすいと言うことなんでしょうかね

起句3の後に承句3を決めるのは
僕的にはさっさと韻の部分は決めておけという考えです

結句で使った韻のグループから韻の詩語を選んでから上の部分を決めた方が
上4文字を先に作って
3文字の動きの部分が上の部分に左右されしかも韻まで考えるよりは楽だからかな 

と言うわけで 初心者にお勧めの順番と言われてる最大の理由は

それが一番楽な順番 と言う事なんだと 自分は解釈してます。

その順番にとりあえず作ってみて 最終的に直していけば良いんじゃないかな。 

どうしても良い感じの詩語が見つからない時

助詞ボタンで助詞を読んでみましょう
46

この中でなんとなくでもそこの2文字に入りそうな物を選ぶと

他の語が強調されたり否定されたりと動きが出てきます

自分的には自問自答的に使うのが好きですね


何在 いずくにかある

とか

従此 かくのごとく

とか
使い勝手が良いです。

自分の場合 迷ったらとりあえず助詞を見てみます。
 

漢詩学習帳の 詩語のカテゴリの無い その他
の所に結構良い詩語が隠れてます。
その他も忘れずに確認してください

30
 

最初のお題は 詩とは 
そもそも詩となんだろうと書かれてます
13行 350文字程度の短い文章で 詩とは何かを書いてます。
さすが、過去一番分かりやすい漢詩の本と言われるだけはある。
すでにこれ以上簡単に書くことは容易ではない位簡単にしかも
緒言でもご自身で語ってるように書いて有る
とあるように

語り口調で書かれております。

と言うわけで箇条書き

詩とは

詩は志なりと昔から言われてる
志とは自分の志すものという意味ではなく
感情の動くところ をさす

詩は心声なりともいう
心声も感情の動くところをいう

とはいえそれが詩の全てではない

どんなに長く詩を作ってる人の詩を見ても
詩とは何かを理解してるとは思えない詩も有るが

人によってははじめから良い詩を作れる人もいるので

簡単には説明できない、これからこれを読み進む者たちは
いつも自分に反省して、先人や他人の作品を理解する必要がある

と言う感じで書いてあり

つまり
詩とは何か 心が動く所ではあるが
それは詩の一部の意味でしかないので
後は自分で作った作品を反省しながらいろいろな作品を読み
詩とは何かを理解していってね。

と言うことなのかな?

ここで原文には 作品を見て 领悟するように  
という文章があるのだが 领悟ってなんぞや
と調べてみると中国語で理解するとか悟るとかの意味があるらしい

中国語。。。もしかしてこれも詩語なんだろね

その時代には普通に使われていたのかもしれないけど

先生 始まって数行で普段使いに詩語混じりです。。。

もしかしたら自分のように领悟を調べる人間が
出ることが計算されてたりして

恐るべし。。。   です。
 

2,詩はだれにでもできるのか
2章目はこれを6行で完結
そりゃそうだ
しかし始めにこの章がある意味はでかいなぁ

詩はだれにでもできるのか

文字を知らぬ幼児以外は誰でもできる

ただし根気と情熱を持って続けていかないと 大成はしない

とはいえ この後を読み詩語表を使えば
七言絶句くらいは簡単に作れます。

 
こっちも6行かかったか(笑)

詩語表と法則さえ分かれば漢詩は簡単に作れる
ただし 本当に良い漢詩が作れるようになるには
根気と情熱を持って続けていく必要がある

って感じか

しかし 詩で大成ってどんななんだろ?
 

途中で飽きられるといけないので結果から書きます(笑)

詩語表から詩語を選ぶことが大前提で

七言絶句の平仄は全部覚える必要が無く
最低限の方程式を覚えていれば
漢詩は作れる。



です
自分は
平仄の連立方程式と呼ぶことにします
その方程式は 実はだれ漢 4、平仄の公式はどんなものか
に大原則にも乗ってました。

1、二四不同  各句の 2文字目 と 4文字目 は逆になる 2○なら4● 2●なら4○

2、二四六分明 起句と承句の 2文字目は逆 起句2○なら承句2● 起句2●なら承句2○
  1を踏まえると4文字目も逆 
      起句の2文字目と承句の4文字目は同じ
      起句の4文字目と承句の2文字目は同じ
  4を踏まえると6文字目も逆となる

3、転句と結句の 2文字目は逆 転句2○なら結句2● 転句2●なら結句2○
  1を踏まえると4文字目も逆
      転句の2文字目と結句の4文字目は同じ
      転句の4文字目と結句の2文字目は同じ

4、二六対 2文字目と6文字目が同じ
  2文字目が○なら6文字目も ○これも
  1を踏まえると4文字目と6文字目は逆とも覚えられる。
  2を踏まえると起句の6文字目と承句の6文字目は逆になる。
  
  例外 平起式の転句567文字目が●○●となる時だけ
     例外で2文字目と6文字目が一緒にならない

5、 結句6文字目が●なら転句は○○●
   逆に言うと
   結句6文字目が○なら転句は○○●以外の○●●か●○●

6,弧平 
  七言絶句の4文字目の平○は孤立させない
      34文字目が○○なら気にしなくても良い
  だが  34文字目が●○なら
      5文字目は必ず○
  下からだと
      5文字目が●の時34文字目を●○にしない 

   
この法則で
たぶん大丈夫(超弱気というか結局追記したし)

あと 当たり前だが 転句以外の韻の7文字目はどこでも何時でも○と言うこと
と 転句の7文字目は何時でも●と言うこと
詩語表ではこれ以外の詩語は無いがまぁ憶えておきましょう。

これは方程式では無いけどね


この法則だと
起句、承句の1カ所と
転句、結句の1カ所の詩語を選べば
それで
七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式
のどれかが組み立てられてしまう。

だれ漢を読んでいくと
これは許される と言うこと書いてある
許されることとしてはいけないことを考慮したのが
七言絶句の平仄の法則

拗体では
平起と仄起の 転句と結句の法則を平起仄起で入れ替えても許される

つまり

七言絶句 平起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式には
許されることといけないことの共通の法則がある。

逆に共通の法則さえ覚えれば 
起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式を覚える必要は無いのだ
起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式どれで書いても間違えのない漢詩なのだから

しかも詩語表の個々の詩語には、いけない組み合わせはない

2文字 2文字 3文字 の中の法則と
起句 承句 転句 結句 の間の法則が
わかれば 結句を選んだところから法則にしたがって
詩語を選べば 起式、仄起式、拗体平起式、拗体仄起式のどれかが出来るはず

と言うわけで詩語表と平仄確認表を眺める

七言絶句平起式
(起) △○▲●●○○
(承) ▲●△○△●○
 
七言絶句仄起式 
(起) ▲●△○△●○
(承) △○▲●●○○

そして下は拗体を考慮するとどちらでも良い

(転) ●△○○●● 又は ●△○●○●
(結) ●●○○ 


(転) △○▲●○○● 
(結) ▲●△○△●○
 
4通りの法則どれで作っても良いのです。
これに
4つの名前を付けて一個一個別に載せるから
全部覚えないといけない気になってしまう。

どれも七言絶句の漢詩と覚えればそれでいい

しかも 詩語表に載っているのは

○○
●●
の2文字の段と
韻でグループ分けされた
●○○
△●○
の3文字の段

そして
転句
○●●
●○● 
○○●

転句●○● がなければ法則5も簡単になっていたところ
だれ漢式の△○●でOKなら
結句6文字目と転句6字目は逆になり両方に●○●は使用できる
となるのだがそこは私にはまだ謎の部分

5つの法則を使って順に作っていくと

結句567文字を ▲●○ を選ぶ

結句6文字目と4文字目が逆だから 
  結句34文字は△○となる

結句4文字目と2文字目は逆だから
   結句12文字は ▲●となる

結句 ▲●△○○●○ 

転句567文字目は結句6文字が●だから○○●

転句4文字は結句4文字○の逆だから 転句34文字は▲●

転句2文字目は 4文字目と逆だから転句12文字は△○
転句は  △○▲●○○●

結句567文字目を詩語表から選ぶと必然的に
転句結句の平仄は決まる。



起句、承句は この 転句結句に平起、仄起どちらを載せても良い

起句567文字を  ●○○ を選べば

承句567文字は △●○

起句6文字目が○だから起句34文字は ▲●

起句12文字は △○

承句34文字は △○

承句12文字は ▲●

となり

起句 △○▲●●○○
承句 ▲●△○△●○
転句 △○▲●○○●
結句 ▲●△○▲●○ 

拗体 七言絶句平起式

となる。

中々面白かった

今までは 最初に
平起、仄起どちらで作るか決めてそれに合わせて
詩語を見つけてて
拗体なんか難しいから手を付けることもないだろうと
考えていたら

実は自由度を上げるための四変化だったのを気がついたのは
大きかったです。

まぁいわゆるお約束ごとを考慮して出来たのが詩語表と平仄の法則
またお約束に戻しただけなんだよな

どちらを覚えた方が楽かはまぁ個々ですね。 

実践のお約束とエクセル漢詩学習帳の作成説明に
孤平を考慮した文章を追加しました。

さて
作るだけなら
平仄表と詩語表があれば
読む必要は無い

と言っていた

に書いてあった
孤平

七言絶句の4文字目の平○は孤立させない

34文字目が○○なら気にしなくても良い
 
  だが  34文字目が●○なら
      5文字目は必ず○
  下からだと
      5文字目が●の時34文字目を●○にしない 
 
と言う意味でもある 

これを知って
これにいろいろ振り回されている
まぁ条件が一つ増えただけ

今まで説明して組み立ててきた
いわゆる漢詩らしき物
から
漢詩に移行するのに必要な条件らしい 

気をつけるところは基本的に

作る順番を考慮して567文字部分から選ぶとすると

▲の部分
(白黒丸がないのでここだけの特別表記です)
七言絶句平起式
(承) △●▲○△●○

七言絶句仄起式 
(起) △●▲○△●○
(結) △●▲○△●○

 この▲部分
5文字目の△が○ならば
気にすることはないが

5文字目の△が●の時
3文字目の▲は○となる。

七言絶句平起式
(転) △●△○●○●

孤平を考えると
必然的に

七言絶句平起式
(転) △●○○●○●
となるのだが


これの 567文字は●○●なので3文字目が●だと
(転) △●●●○●
孤平
と思ったのですが 

ネット検索の結果
孤平に注意 と書いてあるところと

転句の●○●はあくまで○●●と考えるので
考えなくても良いと書いてあるところと
両方有る

それじゃー
▲●○も●●○の一種で考えなくても良いという解釈はいけないのか?
とも思う


まぁ文句を言われない漢詩という部分では気にした方が良さそうです。
作る時に気をつけるか

出来た後に確認するかは個々のやり方ですね

まぁ

気にしない

というのも

一つの考えとも思います。



 

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