理数系の漢詩覚え書き

カテゴリ: 吟味推敲

吟味推敲を ぎんみすいこう  と読むのに中々慣れないのですが

前回 だれ漢 七言絶句 仄起式

で作成された漢詩を 吟味推敲 してます

吟味推敲

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同字重出 を避けるという規約からすると

如が二つ出てて 同字重出 

如○の部分は二四六分明という大切な6文字目なので
たとえ漫●に替えたくても替えられない
●○○
月成鉤と替えるのは成が○と言うことを知っていないと出来ない。

あくまで詩語表を使うと

庚韻の ●○○に 

夢難成 と有るから成は○と分かる。

字典を引いても [。庚] と有るので○

又 

天如水○○●を直すなら
○○●
清於水 にしてみる

侵肌 冷気 清於水

清いがきかないから 寒に替える 
5文字目は△だからどちらでも良い
平仄を調べる必要も無い

一三五不論だから
風檐を 短檐、茅檐、夜檐 にしても大丈夫

冷気を 夜気にしても3文字目なので自由だ。

起句が感傷的過ぎると思ったら

●●  ●○ ○●○
一葉 忽驚 門巷秋

と見て

一葉は桐一葉 だから 梧(あおぎり)として
○●  ●○ ○●○
梧葉 忽驚 門巷秋

と 推敲していく

できたら 題をあとから適当に付ける

新秋即時でも新秋夜吟でもいい


ここまで

最後直した漢詩をまとめてない (^^;)

今まで読んで先生らしいと思えるところ
やり方の講義でした。

とりあえず書いてあったのを替えてみた

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5カ所替えてます
起句を全取っ替えも凄い

まぁ
大御所に吟味推敲してもらうと1文字も残らない時があるのも
普通なんだろうなぁ(笑)

文章としてかなり文字が詰まってるので

自分語に直して自分には分かるように加筆してます。

本文ではこの後、同じ題で平起式を作るという
お楽しみに急いで移っちゃいます。
それは次の章で書きます

まとめると

同字重出は 吟味推敲 の時に確認する

平仄の公式にのっとって直す。

詩語表を上手く使って替える文字の平仄を調べろ。

135文字目は平仄気にせず直せ

2文字になるだけ多くの情報を入れろ(風情を入れろかな?)

かな

本文では
桐一葉だから梧葉にする
と読んだだけでは意味が分からなかった

漢字アプリで(笑)

梧(あおぎり)という意味までさがしてきてやっと
なるほどでした。

一葉から桐一葉を推測し、桐葉でもなく  
梧葉
と考えるのがいわゆる
推敲  らしい。。。。

あと
今まで出てきてない 二四六分明 という新しいお約束が出てきました
検索しても詳しく書いた説明がない

平仄表から推測するに
個人的な解釈は 方程式2の
起句と承句の二四六文字目は同じ平仄にならない

転句と結句の二四六文字目は同じ平仄にならない

と言うことなんじゃないかな

と推測されますが
これも識者に会った時に聞き倒す為にメモしておきます。








 

どうやら本来の
吟味推敲とは随分違って荒っぽい方法ですが
また詩語探しで意味を考え直すのも面倒な時

漢詩の最初の4文字は△○と▲●の組み合わせです
 
先ずは最初に作ったパズルのパーツを入れ替えてみる
 △○は△○の入る所同士入れ替える

承句と転句は4文字の組み合わせは同じなので
その4文字をそのまま入れ替える 
先ずは選んだパーツで遊んでみましょう

 絶句平仄確認表 七言絶句正格

漢詩が出来たら 吟味推敲 が必要らしい
吟味推敲の読み方知りませんでした
ぎんみすいこう と読むらしい

詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと
の事 まぁ初心者からするともし発表しないといけない漢詩は
その御大に吟味推敲してもらえば、きっと1文字くらい残るかな
位に吟味推敲してもらえるとは思いますが
初心者には初心者らしいたどたどしさも魅力と思います

自分で納得しない時は新しい詩語に入れ替えて悩むのが
本来の吟味推敲なのですが

自分が最初に選んだ詩語をパズルして入れ替えてみるのも良いかも

で一番簡単なこと

起句と結句   平仄の法則、韻は同じなんですね
自分は川柳を長いことやっていたが
出来たらとりあえず 5 7 5 の5の部分を入れ替えて一考してみます
川柳の場合は入れ替えた方が良くなることは良くあること

漢詩は結句には結の意味、起句には起の意味があるので
入れ替えた方が良くなる事は滅多に無いですが

まぁ淡々と景色を説明したような漢詩で
何かしっくりこない時 入れ替えてみて

そちらの方が良い感じになる可能性はゼロでは無い(笑) 

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